成田空港に反対している地元農民の市東孝雄さんの農地の強制取り上げの動きが強まっています。下記のあて先に抗議をしてください。
抗議のメール → naa1@naa.jp (成田空港会社)
抗議の電話 → 0476-34-5400 (成田空港会社)
経過が少し複雑です。
市東さんの農地はもともとの成田空港の建設予定地にあります。成田空港会社の前身である空港公団は農地を強制代執行によって取り上げて空港を完成しようとしていました。しかし、反対運動の力によって強制代執行は阻まれ続け、ついに執行の期限が過ぎてしまい、代執行は実施不可能になってしまいました。
しかし、空港の完成をあきらめない空港会社は市東さん宅の真上数十メートルに飛行機を飛ばし、また空港内でのジェット噴射による騒音で嫌がらせし、市東さんを追い出そうとしてきました。しかし、そのようないやがらせでは追い出すことはできませんでした。
実はかなり以前に空港会社は市東さんの農地を旧地主から買い上げていたのです。市東さんは戦後の農地解放のときに先代が戦地から帰ることができなかったために「小作農」のままになっていたという事情があります。この買い上げは農地法に違反したものでした。ところがここに来て空港会社はそもそも違法な農地買い上げを開き直り、市東さんへの農地取り上げを策動してきたのです。千葉県知事の堂本がこれに荷担し、農地取り上げのための耕作権解除をするというひどいことがありました。
そして今、空港会社は市東さんから農地を取り上げるための訴訟を起こしたのです。これが不当なものであることは、空港会社が繰り返してきた農地法違反を開き直り、農地法によって農地を取り上げるというところにあります。
より本質は、空港建設という資本家の利益のためには農民から農地を取り上げてかまわないのだという農民軽視にあります。いま日本の食料自給率は40%に落ち込むというほど農業は破壊されています。これは工業製品の輸出の代償とした農産物の輸入によって農業は犠牲となってきたのです。工業化が直接に農業破壊につながったということもあります。
成田の空港建設もまた、資本家の利益のためには農地を強奪してよいのだという考え方によって進められてきました。文字どおりの農地の強制取り上げも1970年直後に行われています。空港を建設することが公益であるという考え方もありますが、実際には過度な空港建設によって、できた供給にあわせて需要が喚起されるということを繰り返してきたのであって、需要があって建設されてきたのではありません。今では羽田の拡張が進み、成田パッシングということも起きているほどです。成田素通りということです。需要ということでは、成田の拡張はまったく必要がないのです。無理に需要を作り出すための供給過剰状態を作り出そうということなのです。そのために現に耕作している農地を取り上げるなどということは言語道断です。
市東さんは農地取り上げに反対するための逆訴訟も起こして闘っておられます。人権の観点からも農業を守るという観点からも、この農地取り上げに反対していきたいところです。
上に書いた抗議先に多くの抗議の声を届けましょう。
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