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2008年12月 8日 (月)

農地死守

成田空港建設予定地敷地内の空港反対派農民である、萩原進さんの著書「農地収奪を阻む」を読んでいます。第一部と二部の途中まで読み進んだところです。第一部は成田空港の建設のための農地収奪との闘いの歴史が書かれています。

これを読んでいると自分の人生と完全に重なるのです。最初に空港予定地となり、強制代執行による農地収奪の過程は、僕はまだ外部から応援をしていて逆に元気付けられたりしていた時期です。

空港建設が進み、反対派の切りくずしが行われている時期、開港阻止の闘いの時期は、支援者として集会に行ったりしていた時期です。全逓青年部から大衆動員をして成田闘争に参加していた時期です。親組合と激しい論争をしていたことを思い出します。当時親組合のヘゲモニーを握っていた社会党社会主義協会派は「有事立法がなければ成田の軍事利用はない。選挙に勝つことが戦争を止めることだ」と主張していました。その有事立法のときには彼らが何の闘いも組まなかったわけですから、戦争反対ということがためにする政治利用主義に他ならなかったことが明白です。協会派の制動にもかかわらず成田現地にまで組合員大衆は参加していました。

その後精神障害を罹病していた時期は二期工事との闘いの過程でした。なかなか闘争にもいけずにいました。それ以後足が遠のくのですが、もちろん成田では二期完成を目指して、激しい切りくずしが行われていました。この時期のことは始めてこの本で知った切り崩しの実態が明らかになりました。支援者として闘争に参加していても、表面的なことしか知らされず切り崩しの実態は隠されていたのです。これは内輪の者を信用できずに政治利用主義的動員しかしない党派の問題があります。党派は自党のなかの者でさえ信用せずに嘘を言って利用していたのです。ヒエラルキーを築き、上のものには本当のことを言うがヒエラルキーの下のほうのものには嘘を言うのでした。僕が下のほうの者であったことは言うまでもありません。

党派がさまざまにかかわる中で現地農民はそれらに左右されることはなく、一貫して闘いっていたことをこの本は教えてくれます。成田空港反対闘争は「農地死守」という農民の闘いなのです。「農地死守」は小ブルの主張という党派の利用主義の自己破産が最近も明らかになりましたが、農民が農地を死守して闘ってきたことの価値創造性もこの本の中で明らかになっています。

成田闘争のことを知らないという方、マスコミの流す「過激派農民」キャンペーンしか知らないという方はぜひ本書を読んでほしいと思います。成田闘争の本来の姿がここには描かれています。「農地死守」には、マスコミなどが流す情報からは知ることのできない意味がこめられているのです。

本書はアマゾンで購入することができます。

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コメント

私は、高見さんと一回り違い、三里塚との関わりは、3・8分裂の最中でした。萩原本の敷地内を始めとする反対同盟が、その間の闘いで社会党をのりこえていった件、秩父困民党が、自由党の裏切りを乗り越えて決起していく過程を彷彿とさせますね!

投稿: とん吉 | 2008年12月 9日 (火) 21時28分

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