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2009年10月

2009年10月28日 (水)

加古川労働委員会集会

0910251 0910252 10月25日日曜日の午後、神戸勤労会館にて、加古川郵便局の労働委員会闘争の勝利を願う集会が開催されました。現場労働者の手作りの集会で、講師には大阪労働弁護団の永嶋靖久さんを招き、そのほかの発言者はすべて現場゛労働者が占めました。

写真上は講演する永嶋靖久弁護士、写真下は労働委員会に訴えた江渡前分会長です。

加古川郵便局労働委員会は、組合の機関紙で当局施策の批判文を書いたら、当局から批判を続けるならば組合事務所・組合掲示板を取り上げると最後通告を受け、機関紙の掲示をできなくされたという事件です。また当局施策を批判する組合員に対して不当処分を乱発したことも争点です。

いまは審理は終わり、12月ごろにも決定が出ると言われており、署名の提出とあわせて決定に向けて弾みをつける目的で開かれた集会でした。

講演の永嶋弁護士からは、団結権・争議権の歴史的総括について述べられ、歴史的に発展してきた労働組合がいまの新自由主義で後退させられようとしていること、闘い続ける事と労働委員会の活用で労働組合の権利を守り発展させることの重要性が述べられました。

現場組合員の発言は、処分を受けた当事者や労働委員会で証言に立った労働者、支援の労働者や青年部などが次々に発言に立ち、労働委員会提訴の重要性が浮かび上がるものでした。

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2009年10月19日 (月)

三里塚と弱者抹殺との闘い

0910111 10月11日、成田(三里塚)の空港反対闘争に行ってきました。成田では、1971年の農地強奪の大木よねさんの闘いと同じことが起きようとしています。0910112 1971年は、土地収用法にもとづく強制代執行との闘いでした。大木よねさんをしがみつく脱穀機から引き剥がし、暴行を加える様子は全国に知らされて、全国から三里塚に駆けつけて、闘う労働者・学生が多数出ました。三里塚の実力闘争が当時の安保沖縄闘争と結びつき、数万人の人たちが三里塚=安保・沖縄闘争の立ち上がる契機となったのは、歴史的事実です。

それと同じ攻撃が今度は農地法や裁判所の仮執行として襲い掛かろうとしています。集会で、基調報告をした空港敷地内農民の萩原進さんは、0910113 今行なっている裁判闘争は前哨戦に過ぎず、闘いの本番はこれからであること、闘いは農地強奪との実力の闘いであることを鮮明に述べられました。

また敷地内の市東さんは、第3誘導路による囲い込みに屈せずに、軍事空港と闘うという決意を述べられました。第3誘導路というのは、暫定滑走路に通じる航空機の通るための道のことですが、いままで第一、第二と一つの滑走路に対して二つも誘導路が作られているという異常なことのうえに、第3誘導路によって、市東さんの自宅を誘導路によって囲い込み、孤立させるという攻撃です。

市東さんが述べられたように、暫定滑走路は民間空港としては不要なものであり、空港の軍事利用のために必要なものとして造られています。三里塚は43年間、軍事空港に反対して闘ってきましたが、その闘いの正当性が示されているのが今の空港の軍事利用、軍事空港としてのあり方です。

またいま、農業破壊の攻撃は、「農地は耕す者の物だ」という農地法を改悪して、農地強奪を正当化しています。民主・社・国政権もその政策を転換するものではありません。羽田のハブ空港化が打ち出されていますが、成空港の完成という大命題をあきらめたわけではありません。裁判は空港完成のための攻撃として続けられています。農業より空港建設という資本主義が延命するための方策のほうが優先するという攻撃との闘いです。また、軍事利用のためにしか必要ない空港建設と闘い、米軍再編、有事立法の実体との闘いです。戦争に反対する人は三里塚闘争と結びつき、資本主義が延命するためには労働者を犠牲にしてかまわないといういまの体制と闘う人々は三里塚に結集していきましょう。

私たちは、いつでも現地に駆けつけて実力闘争を闘う態勢をもって、農地強奪攻撃との闘いを強めて行きたいと思います。三里塚(成田)の闘いを一人でも多くの人たちに知らせ、私たちと共に闘うことを呼びかけて行きたいと思います。障害者自立支援法との闘いは、国の無法による障害者抹殺との闘いです。その本質は三里塚農民にかけられている国の無法と同じものです。自立支援法による障害者の疎外・抑圧、抹殺という攻撃は資本主義が生き延びるためには、福祉を犠牲にしてかまわないというものでした。

また、「心神喪失等医療観察法」という保安処分の攻撃は、わずかな犯罪を防ぐためには、「精神障害者」を13人も自殺に追い込み、これからも自殺攻撃を続けてかまわないという「精神障害者」抹殺の攻撃です。その攻撃はまた、三里塚の攻撃と同じものです。資本主義が延命するためには、殺してもかまわない人がいる、延命するためには弱者を殺していくのだという、保安処分の攻撃は、三里塚の攻撃を許しておいては阻止することが出来ません。

私たちはいまひとつ大きな視点をもって、障害者自立支援法、「心神喪失等医療観察法」との闘いを普遍化していくことが必要なのでないでしょうか。

写真は上から空港敷地内の萩原さん、滑走路直下の廃村化攻撃と闘う鈴木さん、空港敷地内でいま農地取り上げ攻撃を受けている市東さんです。

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2009年10月12日 (月)

脳死臓器移植法廃止を

0910101_2 10月10日に東京文京区民センターで、脳死臓器移植法に反対する集会があり参加してきました。50人くらいの障害者、労働者市民が集まりました。参加者からの発言が出来たので僕も発言してきました。僕の訴えたのは、「精神障害者」は生きる価値なき存在とされていることが脳死臓器移植法の思想とまったく同じだということです。「精神障害者」は心神喪失等医療観察法がすでに13人もの命を奪っているのにもかかわらず、何の反省も検討もされずに継続しているという攻撃を受けています。この法でわずかばかりの事件が防げるほうが、13人の命よりも重たいとされているのです。「精神障害者」の命は鴻毛より軽いと法律で決められているのです。脳死臓器移植法改悪の国会審議のなかで、「生とは脳が正常に働いていることだ」という陳述がなされ、何の問題視もされなかったということが起きています。脳死というのはその人が死んでいることを意味しているのではありません。「脳死判定基準」といういくつかのテストをすることでその人を死んだことにする手続きが行なわれるだけなのです。「脳死判定基準」では本当に脳が死んでいるのかどうかの判定は出来ません。その証拠が「長期脳死」という人たちが少なからずいることです。「長期脳死」の人たちは成長もするし家族の愛で包まれています。その人たちを死体だから移植臓器の材料とすることが許されるでしょうか。さらにはいわゆる植物状態という脳死でもない生を生きている人たちからの臓器移植も狙われています。植物状態というのは脳は完全に生きている人たちです。自分では発語できないけど、周りの音は聞こえているとも言われています。すでにアメリカでは植物状態の人からの移植が行なわれています。

臓器移植の「先進国」といわれる国では、脳死者でさえ足りず移植対象者をどんどん拡大しています。このような移植が行なわれる一方では、移植によらずに治療する技術が進展していません。移植は受けた側も一生拒否反応を抑える薬を飲み続けなければならず、また長生きも出来ていません。移植によらない治療の進歩が求められるのに移植が可能なばかりから、後景化されてしまっているのです。

ナチスドイツの単純な再現はないとか、よりスマートかされたナチズムが生まれて来るとか言われます。しかし、在特会等の右翼団体が街頭行動を繰り返しているのは、ナチズムの再現といわずになんといいうるでしょうか。ネット世界では「基地外」という独特の言い方で「精神障害者」差別がばっこしています。

私たちは脳死臓器移植法がそのような右翼団体と結びついたときに、恐るべき障害者抹殺攻撃が開始されることに警鐘を乱打しないといけません。脳死は死ではないという真実を広めていくのは私たちの仕事です。

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2009年10月 5日 (月)

9・20集いの報告

9・20の「いまこそ『障害者自立支援法』の撤廃を求める集い」は101人の参加でした。

その日の朝刊一面には、長妻厚生労働大臣が自立支援法を廃止すると掲載されていました。集いは勝利感であふれ、さらに今後どういう制度を作っていくかを自ら問うものでした。

長妻発言は、怒りネットはもちろん、多くの障害者が自立支援法は廃止しかないとして活動してきた成果です。同時に、いままでは「反対・反対」でよかったものが、これからはどのような政策をするのか、自ら作っていかねばなりません。交渉の相手も厚労省の官僚ではなく、 民主党・社民党などの大臣、副大臣、政務官、議員となります。私たちの側に発想の転換が必要です。

集いの報告

 集いは司会挨拶に続いて主催者挨拶として怒りネット関西代表の住田雅清さんから寄せられた文章が読み上げられました。住田さんは、この間、阪神間の障害者が通える夜間高校の廃止に反対する闘いの西宮市の代表も務められていて、激務の中、体調を崩してしまい、あいにくこの日は外出することもままならない状態でした。

 続いて、さまざまな立場からの発言を受けました。
初めはヘルパーのFさんです。「研修で凛とした介護をするように言われた。障害者に感情移入してはならないという意味だ。障害者が金魚を飼いたいと言っても事業所には聞き入れられず、自分が趣味で飼うということにした。ALSという障害者の介護をしているが『文字盤ができなくなったら死んだも同然』と言うのに対して『まばたきで返してくれたらそれが会話です』と言うと、大きくまばたきを返してくれた。障害者が人として生きるために何ができるか考えて行きたい。」

 医療労働者として高槻医療福祉労組執行委員長のMさん。「介護労働者に一人15000円の交付金が出る。しかし、受け取れる人、受け取れない人が出た。人事考査をして後2年出るということにも毒があると思う。障害者の地域で生きる場を作って行きたい。」

 青い芝の会全国役員のKさん。「脳死臓器移植法に青い芝が反対してきたのは優生思想に満ちているからだ。障害者は殺しても良いという命の選別がある。自立支援法には支援費制度のときから反対している。誰もが介護できる人間だ。資格がなければ車椅子を押せないのか?町に出てアパート借りて学生の介護を人間関係の一つとして得てきた。自立支援法は労働を前提としての自立ということだ。稼ぐという健全者的な自立観だ。民主党になってどうなるか、障害者の声を出して、声の通った法律を作っていく必要がある。社会のために人間があるのではない。人間のために社会があるのだ。障害者も人間だ。」

介護保険当該のKさん。「介護保険を知らない人が多い。選挙でも介護保険のことを言う人はいなかった。弱者切りすての制度だ。老老介護で介護する人が倒れていく。民主党政権は後期高齢者医療制度、自立支援法を廃止した後にどうしてくれるのか。泣き寝入りはしない。」

 作業所の代表のTさん。「政権が変わって自立支援法が廃止されて良かった。問題はどういう制度を作るかだ。人として一緒に生きて行こうということをどう守るか。人によって生き方はいろいろある。それを制度として保障しろとやっていかなければならない。制度に縛られず、制度を作っていこう。」

怒りネットからの提起

怒りネット全国世話人の古賀さんより提起を受けました。
「ついに自立支援法を廃止できる。歴史的な闘いの勝利だ。自立支援法を廃止して、新たにどういうものを作るか。複雑な状況に、力量をはるかに超える闘いが必要だ。人間を人間とも思わない構造を変えなくてはならない。今年の10・30集会は「さよなら自立支援法」だ。民主党とも交渉を持っていかないといけない。われわれはこれがしたいんだと、地域で生活すること、障害者が生きていく保障ということをあいまいにせず、法に書き込ませなければならない。介助者に資格はいらないし、介助が時間的に細切れにされていることもおかしい。民主党が新たに作るという「福祉カード」がコンピューターによる管理にならないか心配だ。労働至上主義の問題もある。片方で職場をやめさせられた障害者は多い。人間は共同性を感じなかったら死んでしまう。小規模作業所にはそういう意味がある。施設からの外出介助が認められてこなかったのもおかしい。地域にどんどん出て行く構造にしないといけない。医療費は無料とすべきだ。所得保障も、労働者と一緒に要求する必要がある。いろいろな団体と話し合いながら、言いたいこと、やりたいことを突き出していこう。」

会場からの発言

休憩を挟んで後半は会場からの発言でした。
 市議会議員のKさん。「いまをチャンスとわれわれの運動を発展させよう。いままでは国の枠はめだから仕方ないと障害者雇用優先でない障害者関連事業が罷り通ってきた。障害者・高齢者の立場に立った施策を求めていく。」

 市議会議員のOさん。「定時制高校3校が廃止されて新設校を作るという動きがある。地域での共同性が奪われる。行きたいところへ行けるよう3校を守って行きたい。」

 Tさん。「平和市民集会に公園を貸さないという市長が落選して、新市長が平和集会をするというと市役所がいろいろな条件をつけてきた。市民実行委主催ということでやりたいことがやれるようになった。」

 Iさん。「住田さんは今日は体調不良で動けない。学力テスト体制で子どもにレッテルを貼っている。教員もテスト体制に組み込まれている。教育現場がどうなったか、上が変わったら変われるではなく変えるのはわれわれだ。」

 Wさん。「娘が最重度障害者です。長妻厚労相の廃止していくというのは廃止するとは違う。何時廃止されるのか、これからどういう政策が出るかは未知数だ。娘に一ヶ月7000円かかっている。送り迎えには1万5千円かかる。支援法は働かざるもの食うべからずという考え方だ。働く努力をしないものは福祉の対象外となる。民主党政権下で来年の参院選の結果によっては社民党はポイされるかもしれない。」

 K君。「就労支援の仕事をしている。障害者とかかわっていく上で逆に支援されている相互作用がある。同じ様に働いている障害者が最低賃金以下の時給400円、500円なのはおかしい。人が人らしくあるために差別抑圧をなくすためにがんばって行きたい。」

 Mさん。「ガイドヘルプを長くしている。責任だけ負わされてボロボロになっている。一生懸命やっても行き着くところがない。こういう組織で相談していきたい。」

 Fさん。「保護と年金です。Fさんに大変共鳴した。住む所を変わりたいが福祉のワーカーが引っ越し代金は出せないといっている。自立支援法で息苦しい。」

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