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2009年10月 5日 (月)

9・20集いの報告

9・20の「いまこそ『障害者自立支援法』の撤廃を求める集い」は101人の参加でした。

その日の朝刊一面には、長妻厚生労働大臣が自立支援法を廃止すると掲載されていました。集いは勝利感であふれ、さらに今後どういう制度を作っていくかを自ら問うものでした。

長妻発言は、怒りネットはもちろん、多くの障害者が自立支援法は廃止しかないとして活動してきた成果です。同時に、いままでは「反対・反対」でよかったものが、これからはどのような政策をするのか、自ら作っていかねばなりません。交渉の相手も厚労省の官僚ではなく、 民主党・社民党などの大臣、副大臣、政務官、議員となります。私たちの側に発想の転換が必要です。

集いの報告

 集いは司会挨拶に続いて主催者挨拶として怒りネット関西代表の住田雅清さんから寄せられた文章が読み上げられました。住田さんは、この間、阪神間の障害者が通える夜間高校の廃止に反対する闘いの西宮市の代表も務められていて、激務の中、体調を崩してしまい、あいにくこの日は外出することもままならない状態でした。

 続いて、さまざまな立場からの発言を受けました。
初めはヘルパーのFさんです。「研修で凛とした介護をするように言われた。障害者に感情移入してはならないという意味だ。障害者が金魚を飼いたいと言っても事業所には聞き入れられず、自分が趣味で飼うということにした。ALSという障害者の介護をしているが『文字盤ができなくなったら死んだも同然』と言うのに対して『まばたきで返してくれたらそれが会話です』と言うと、大きくまばたきを返してくれた。障害者が人として生きるために何ができるか考えて行きたい。」

 医療労働者として高槻医療福祉労組執行委員長のMさん。「介護労働者に一人15000円の交付金が出る。しかし、受け取れる人、受け取れない人が出た。人事考査をして後2年出るということにも毒があると思う。障害者の地域で生きる場を作って行きたい。」

 青い芝の会全国役員のKさん。「脳死臓器移植法に青い芝が反対してきたのは優生思想に満ちているからだ。障害者は殺しても良いという命の選別がある。自立支援法には支援費制度のときから反対している。誰もが介護できる人間だ。資格がなければ車椅子を押せないのか?町に出てアパート借りて学生の介護を人間関係の一つとして得てきた。自立支援法は労働を前提としての自立ということだ。稼ぐという健全者的な自立観だ。民主党になってどうなるか、障害者の声を出して、声の通った法律を作っていく必要がある。社会のために人間があるのではない。人間のために社会があるのだ。障害者も人間だ。」

介護保険当該のKさん。「介護保険を知らない人が多い。選挙でも介護保険のことを言う人はいなかった。弱者切りすての制度だ。老老介護で介護する人が倒れていく。民主党政権は後期高齢者医療制度、自立支援法を廃止した後にどうしてくれるのか。泣き寝入りはしない。」

 作業所の代表のTさん。「政権が変わって自立支援法が廃止されて良かった。問題はどういう制度を作るかだ。人として一緒に生きて行こうということをどう守るか。人によって生き方はいろいろある。それを制度として保障しろとやっていかなければならない。制度に縛られず、制度を作っていこう。」

怒りネットからの提起

怒りネット全国世話人の古賀さんより提起を受けました。
「ついに自立支援法を廃止できる。歴史的な闘いの勝利だ。自立支援法を廃止して、新たにどういうものを作るか。複雑な状況に、力量をはるかに超える闘いが必要だ。人間を人間とも思わない構造を変えなくてはならない。今年の10・30集会は「さよなら自立支援法」だ。民主党とも交渉を持っていかないといけない。われわれはこれがしたいんだと、地域で生活すること、障害者が生きていく保障ということをあいまいにせず、法に書き込ませなければならない。介助者に資格はいらないし、介助が時間的に細切れにされていることもおかしい。民主党が新たに作るという「福祉カード」がコンピューターによる管理にならないか心配だ。労働至上主義の問題もある。片方で職場をやめさせられた障害者は多い。人間は共同性を感じなかったら死んでしまう。小規模作業所にはそういう意味がある。施設からの外出介助が認められてこなかったのもおかしい。地域にどんどん出て行く構造にしないといけない。医療費は無料とすべきだ。所得保障も、労働者と一緒に要求する必要がある。いろいろな団体と話し合いながら、言いたいこと、やりたいことを突き出していこう。」

会場からの発言

休憩を挟んで後半は会場からの発言でした。
 市議会議員のKさん。「いまをチャンスとわれわれの運動を発展させよう。いままでは国の枠はめだから仕方ないと障害者雇用優先でない障害者関連事業が罷り通ってきた。障害者・高齢者の立場に立った施策を求めていく。」

 市議会議員のOさん。「定時制高校3校が廃止されて新設校を作るという動きがある。地域での共同性が奪われる。行きたいところへ行けるよう3校を守って行きたい。」

 Tさん。「平和市民集会に公園を貸さないという市長が落選して、新市長が平和集会をするというと市役所がいろいろな条件をつけてきた。市民実行委主催ということでやりたいことがやれるようになった。」

 Iさん。「住田さんは今日は体調不良で動けない。学力テスト体制で子どもにレッテルを貼っている。教員もテスト体制に組み込まれている。教育現場がどうなったか、上が変わったら変われるではなく変えるのはわれわれだ。」

 Wさん。「娘が最重度障害者です。長妻厚労相の廃止していくというのは廃止するとは違う。何時廃止されるのか、これからどういう政策が出るかは未知数だ。娘に一ヶ月7000円かかっている。送り迎えには1万5千円かかる。支援法は働かざるもの食うべからずという考え方だ。働く努力をしないものは福祉の対象外となる。民主党政権下で来年の参院選の結果によっては社民党はポイされるかもしれない。」

 K君。「就労支援の仕事をしている。障害者とかかわっていく上で逆に支援されている相互作用がある。同じ様に働いている障害者が最低賃金以下の時給400円、500円なのはおかしい。人が人らしくあるために差別抑圧をなくすためにがんばって行きたい。」

 Mさん。「ガイドヘルプを長くしている。責任だけ負わされてボロボロになっている。一生懸命やっても行き着くところがない。こういう組織で相談していきたい。」

 Fさん。「保護と年金です。Fさんに大変共鳴した。住む所を変わりたいが福祉のワーカーが引っ越し代金は出せないといっている。自立支援法で息苦しい。」

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コメント

>K君。「就労支援の仕事をしている。障害者とかかわっていく上で逆に支援されている相互作用がある。同じ様に働いている障害者が最低賃金以下の時給400円、500円なのはおかしい。人が人らしくあるために差別抑圧をなくすためにがんばって行きたい。」

これって労基署の管轄らしいね。労基署では、この場合のように障害者を健常者と同じに賃金をするように指導すると、逆に、障害者が解雇されるかも知れないといっているようだ。結局、労働組合の力と障害者の団結の力結合が必要だね。
場合は、違うが、最低時給1000円にすると、失業者が増えるというキャンペーンに似ている。そこでも、がんがん連帯したいね。

投稿: 失業障害者 | 2009年10月 5日 (月) 13時40分

>労働至上主義の問題もある。

どんな具体的なことがあるのでしょうか?教えてください。

投稿: 失業障害者 | 2009年10月 8日 (木) 11時52分

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