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2009年12月10日 (木)

厚生労働省精神保健福祉課への質問と回答

 9月に国会議員秘書の方に依頼して厚生労働省精神保健福祉課医療観察法係に下記の質問をしました。10月末ごろに回答がありました。

 厚労省はこの中で、1の項目には答えず、また各項目に対する答えもきわめて外形的なことしか答えず、誠意を欠くものです。厚労省は答えない理由として、「行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律」による個人情報保護のためと言っています。しかし、この法律はその3条で死者の情報は保護の対象ではないと定めています。その趣旨からすればきわめて不当な情報隠しです。新聞等の死亡記事で名前などが公表されるように死者の個人情報は保護の対象とならないのが慣例でもあります。

 同じ秘書さんから再度質問をしてもらっているところなので、回答があり次第また公開します。

厚生労働省への質問項目
1 保安病棟の自殺者の最新人数を病院別、入通院別に明らかにしてほしい。また、入院・通院は何ヶ月目か。

2 自殺の様態。治療内容との関係(どのような治療中であったか)。

3 自殺の動機は何か。遺書はどのようなものか。遺書が無い場合同病棟への入院者に何か漏らしていないか、家族に漏らしていたことは無いか。自殺に至る兆候は無かったか。

4 医師との関係は良好であったか。治療内容を把握していたか。治療方針に納得していたか。不満を言っていなかったか。

5 入院の場合、外に出たいといってなかったか。通院の場合、強制から解放されたいと言っていなかったか。強制と自殺の関係性はないか。

6 入院処遇者全体に対する自殺者の比率と一般入院における自殺者の比率の比較。

【厚生労働省よりの回答】

心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律(以下「医療観察法」という)に係るご照会について

 今般のご照会に関する回答に当たっては、対象者ご本人及びご家族のプライバシーに配慮しつつ、当方として可能な限りの情報を提供させていただくものであるが、「行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律J第8条(利用及び提供の制限)及び第14条(保有個人情報の開示義務)の趣旨等を勘案した結果、確認をすることが困難であった事実関係や病院名等の公表を差し控えさせていただいた内容があることについて、ご理解をいただきたい。

注1 下記1及び2は医療観察法施行から平成21年9月末日までの数値であり、通院については、死亡時の状況等か自殺毅と推定されたものである。

1 医療観察病棟の自殺者の最新人員を病院別、 入院別に明らかにしてほしい。また入院・通院は何ヶ月目か。
○自殺事案の入院、通院期間別の内訳
入院
6ヶ月以内  2件
1年6月を超え2年以内  2件
・通院
6ヶ月以内  4件
6月を超え1年以内  5件
7年を超え1年6月以内  1件

2 自殺の様態。治療内容との関係.(どのよう治療中であったか)。
○自殺の様態、治療内容の内訳
・入院
外出訓終車に無断退去し、その後自殺 1件
病院内での自殺, 1件
外泊訓練中に自殺 1件
 いずれも医療観察法に係る「入院処遇ガイドライン」に基づく治療計画について、本人に説明し同意を得た上で治療を行っていた。
通院
自宅において自殺を図り、死亡 5件
自宅外において自殺を図り、死亡 5件

注2 下記3-5は いずれも病院からの聴取によるものであり、また、措定入院医療機関の管理者は、医療観察法施行規則第10条に基づき、入院対象者が死亡したときは、管轄する地方厚生局長に対し、その旨を届け出ることとなっているため、当該死亡について把握している。

3 自殺の動機は何か。遺書はどのようなものか。遺書がない場合、同病棟への入院者に何か漏らしていないか、家族に漏らしていたことは無いか。自殺に至る兆候は無かったか。
○自殺の動機
入院(3件) 不明
遺書の有無
入院(3件) 特になしと思われる
○同病棟の入院者、家族に何か漏らしていないか
入院(3件) 特になしと思われる
○自殺に至る兆候
入院(3件) 特になしと思われる

4 医師との関係は良好であったか。治療内容を把握していたか。 治療方針に納得していたか。不満を言っていなかったか。
○医師との関係は良好であったか
入院(3件) 良好と思われる
○治療内容を把握して、治療方針に納得していたか
入院(3件) 治療内容及び治療方針については、本人に説明し同意を得た上で治療を行っていた。
○不満を言っていなかったか
入院(3件) 特になしと思われる。

5 入院の場合、外に出たいといってなかったか。通院の場合、強制から開放されたいと言っていなかったか。強制と自殺の関係性はないか。
○入院の場合、外に出たいと言っていなかったか。
・入院
外出の希望を踏まえて、外出訓棟を実施Lていた 1件
外出当外泊の希望を踏まえて、外出・外泊を実施していた 1件
特になし七と思われる 1件
○強制と自殺の関係はないか
入院(3件) 特になしと思われる

6 入院処遇者全体に対する自殺者の比率と一般入院における自殺者の比率の比較
○ご指摘のデータについては把握していない

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