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2010年4月 8日 (木)

障害児教育の変革のはじまった日 第5回推進会議、鳩山首相も出席

「親が地域の普通学校を選択して、普通学校に行き、それなりに大変ではあったが、近所に学校の友達がいてくれたことは学校生活を振りかえるにあたって、意味ある大きなことだった」と中西委員は語った。さらに「障害児の親など多くの関係者が特別支援学校の設置を求めているが、地域の学校できちんとしたサポート体制がない今、それはある意味当然のこと」とも中西委員は続けた。

行われた「障がい者制度改革推進会議は、教育について時間を割き、多くの委員から現在の特別支援教育についての問題が指摘されていった。 尾上委員は昨年、脳性マヒのため地域の中学校への就学を拒否され、その後、裁判によって就学を認められたという事例を取り上げ「これはほんの一つの事例に過ぎない。今もこうした問題はたくさん起きている」と述べた。そして、学校教育法施行令で、障害のある子の就学先を特別に取り扱っているという問題点を指摘した。

大谷委員は「障害のある子が教育に関して日々差別にさらされている現実、特に強制的に別学させられている実態を考えるべき」と発言した。 一方、清原委員は「特別支援教育は決め細やかな教育をしており、教育に関する議論をするにあたっては文部省科学省を交えた慎重な議論すること」を求めた。

 門川委員は「視覚や聴覚障害者にとって障害のない人のペースに合わせて学習することが難しいことが多く、特別支援教育も大切である」と語った。

障害者基本法の中に、障害児の教育の在り方について盛り込むことや、教育基本法の差別禁止条項に 障害を盛り込むことについては、多数の人たちが賛成している。 学籍の在り方については、意見が分かれたが、本人や親の選択権を保障していくことについては多くの委員のほぼ共通した意見となった。

「聴覚障害者の場合、小学校低学年まではコミュニケーション支援というよりも教育・言語力の養成そのもの」という意見も出た。 合理的配慮についてはいかなる理由があっても生徒の立場に立って行われなければならないという意見もあった。

さらに、堂本委員からは「学校教育施行規則第5条を廃止し、本人や親に就学先の学校を選択する権利を保障すべきだ」という発言があり、佐藤委員も基本的には学籍は地域の学校に一つにしながら、その上で、本人や親の要望に沿った教育のありようが様々に保障されるべき」と発言した。

次のテーマは、障害の表記の在り方について。「なぜ、そういう論議をする必要があるのか。なんのためにするのかを掘り下げて考えていく必要がある」との発言があった。 「障害という言葉に対し、社会を変革する存在としての障害者として認識しており、そんなにこの言葉に抵抗を持っていない」との発言もあった。

東室長からは「多様な表記方法が認められてもいいかもしれないし、近く開かれる国語審議会・文化審議会に石ヘンの碍を認めてもらうことによって多様な表現法が可能になるかもしれないので、この問題は広く意見を今後も聞きながら集約していきたい。」とした。

最後に、政治参加の問題。選挙広報などに点字版がないことや、国会中継などに字幕・手話がない問題が取り上げられた。さらに、成年後見を受けると、選挙権と被選挙権を奪われてしまう問題などが議論の中心となった。

鳩山首相が急きょ出席し、その挨拶の中で「この推進会議でやられていることを特別なこととならないように今後はしていきたい」と述べたことを受け、「首相も言うとおり4時間後にはネット配信できているのだから、国会中継に字幕などをつけられないわけがない」という発言もあった。

藤井議長代理は「これらの問題について次の参院選から行うようにすることが推進会議のひとつの存在理由かもしれない」と述べた。

 最後に福島大臣が「これからも熱心な議論をお互い頑張っていきましょう」と挨拶した。

次回は議題は医療、司法手続き、子どもなど。4月からは第3月曜日も開催したいとの意向が東室長からあった。

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コメント

同一労働同一賃金を(未来第54号の紹介)
http://kakukyodo.jp/index.html

だって。障碍者で働いている人は、どうなるんかな?同一労働ではないから、低賃金でかまわないと言うことかな?

投稿: 労働能力喪失率 | 2010年4月 9日 (金) 10時14分

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