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2010年5月12日 (水)

推進会議つぶしの議論

10日の障がい者制度改革推進会議では厚労省足立政務官が『精神保健福祉法も心神喪失者等医療観察法も人権を守る法律であり、心神喪失者等医療観察法のほうがさらに人権擁護をしているから反対したのは間違い』とも言える回答をしたそうです。言うまでもなく精神保健福祉法は患者の意に反した強制入院をするためのツールです。医療観察法は「精神障害者は一度犯罪をするとそれを繰り返す」という根拠のない理由で強制隔離をするという天下の悪法です。民主党も法の制定時には反対しました。今になって反対の立場を取り消すということは許されざることです。推進会議では、医療観察法に関して委員の約半数が発言しましたがすべて法に反対の立場からの発言でした。それを足立の一言によって亡き者とするというのです。

さらに、『医療法特例は精神疾患は慢性疾患だから』、という旧政権同様の回答をしたそうです。医療法特例とは精神科では医師数は他科の3分の1、看護師も少なくてよいという制度です。精神病には急性期、回復期、社会復帰期があるとされており、慢性疾患などではありません。社会的入院が生まれるのはマンパワー的に充分な治療が受けられなかった結果だと言われています。足立の言い分では社会的入院OK、これからもどんどん社会的入院を作り出すぞということになります。

官僚の抵抗よりも早く、民主党政治家が推進会議つぶしに走っている実態が早くも現われました。推進会議には法的根拠・裏づけがなく、その議論を潰そうと政治が動けば簡単に潰されてしまう危うさがもともとありました。背景には日本精神病院協会の動き、日本医師会を民主党支持に取り込む政治的思惑が透けて見えます。政権維持のためには患者などひねり潰すという意思の現われと思います。まったくの本末転倒です。普天間問題は例外的事態なのではなく、もともとの民主党の地金が現われだしたという危機でしょう。対抗するに社民党では心細いというのが左翼の危機です。

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