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2010年8月10日 (火)

惨い事件です

むごい事件が起きました。以前から問題視されていた、心神喪失が認められながら医療を保障されないまま17年放置されていた事件で当該の方が自殺されました。大阪拘置所の鈴木さん虐殺糾弾民事訴訟のような取り組みができないものなのでしょうか。ずいぶん昔の話になりますが、大阪拘置所に収容された鈴木さんという「精神障害者」が、医療行為によって殺され、遺族と共に民事訴訟を闘い賠償を勝ち取ったということがありました。賠償されても死んだ人は戻ってきませんが、虐殺してそのまますむわけではないということは勝ち取れたと思います。昨日の事件もそのような取り組みができないか考えられないでしょうか。弁護士は誰だったのでしょうか。事件の存在を知りながら何もできてこなかったという無力さを痛感し、賠償で私たちの主体的無力さがどうなるものでもないと思いつつ、殺した側には責任をとらせることがどうしても必要であると感じます。

読売新聞より
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100809-OYT1T00879.htm

心神喪失被告を16年拘置、目にはし刺し死亡

 精神鑑定で心神喪失と診断され公判が停止された後も、16年近く千葉刑務所(千葉市若葉区)で拘置されていた40歳代の男性被告が死亡したことがわかった。


 自傷行為とみられる。同刑務所が9日発表した。

 発表によると、被告は7月30日午前0時過ぎ、両目にはしが刺さった状態で発見され、8日に病院で死亡した。はしは木製で被告のものだった。

 千葉地検などによると、被告は1992年10月、千葉県松戸市内でガソリンスタンド店長(当時38歳)を鉄パイプで殴って死亡させ、約56万円を奪ったとして強盗殺人罪で起訴された。精神鑑定で心神喪失とされ、千葉地裁松戸支部は94年12月に公判停止を決定したが、その後も同刑務所に拘置された。

 弁護側は95年、同支部に拘置執行停止を請求。しかし、そのまま留め置かれたため、昨年9月に「訴訟能力を回復するには治療が必要」として、医療施設へ移すよう求める意見書を同支部に提出していた。

 男性の元弁護人は「裁判所がなぜ放置してきたのかわからない。鑑定書で自傷他害の恐れがあると指摘されていた通りになったのだから裁判所に責任があるのではないか」と話している。同刑務所は「普段から異常な行動は見られなかった」としている。
(2010年8月10日01時36分  読売新聞)

以下朝日新聞

心神喪失と診断、勾留17年の被告が自殺か 千葉
2010年8月9日20時37分

 1992年に強盗殺人の罪で逮捕、起訴されながら、その後の精神鑑定で統合失調症による「心神喪失」と診断され、千葉刑務所(千葉市)の拘置施設に17年以上も勾留(こうりゅう)されていた男性被告(49)が死亡したことが9日、千葉刑務所などへの取材で分かった。同刑務所は自殺とみている。

 死亡した被告は92年10月、千葉県松戸市のガソリンスタンドで店長(当時38)を殺害し、現金約56万円を奪ったとして逮捕された。起訴後、千葉地裁松戸支部で裁判が始まったが、被告は裁判官らとの受け答えもままならず、精神鑑定で「心神喪失」と診断された。同支部は94年12月に公判停止を決定したが、被告は専門の病院で入院治療を受けることなく、拘置施設に留め置かれた。

 千葉刑務所によると、被告は7月30日午前0時10分ごろ、頭にけがをした状態で拘置施設の単独室で倒れていた。千葉市内の病院で治療を受けたが、8日午後7時半ごろ死亡した。死亡した状況から、刑務所は自傷行為による自殺とみている。

 被告の元弁護人は「裁判所や地検は『被告の訴訟能力の回復を待つ』と説明していたが、医療機関への入院など適切な治療を受けさせなかった。自殺という重大な結果を招いた責任は重い」と指摘している。

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