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2010年10月12日 (火)

「心神喪失等医療観察法」の廃止を求めて

109282 109285_2 いろいろと集会などが重なり、報告が書けていませんでした。これから順次掲載していきます。

9月28日「心神喪失等医療観察法」の廃止を求める全一日行動が東京で行なわれた。上京し参加してきた。「医療観察法をなくす会」など4団体の呼びかけによる。「観察法」は今年施行5年を迎え、法に定められた国会報告と見直しの時期にあたる。今国会で厚生労働省等からの報告が行われる見込みだ。どの様な報告にさせるかに反映させるため、民主党に対する要求も取り集められている。

全一日行動は、午前8時半からの国会の裏手にある国会議員会館前での座り込みとビラまきから始まり、昼の衆議院第一議員会館での院内集会をはさんで夜の東京芸術劇場での全国集会まで続いた。院内集会には国会議員5人、議員秘書7人が参加、民主党の福祉問題のエキスパートである石毛議員も参加し、議員の間での高い関心の度合いを示した。この参加者数は47人だった。夜の全国集会には57人が参加した。

1702人が対象、14人が自殺

集会での報告によれば、施行から今年3月までの期間、法の対象となった人は1702人にのぼり、その内入院決定となった人はその60%、989人だった。施行から2008年12月までのスパンで、医療観察法による処遇を終了し同法の対象外となった人は124人いる。しかし、その内、観察法以前からある旧法である精神保健福祉法による入院となった人が23人もいる。強制入院である可能性が高い。観察法病棟は入院費が一人年間2000万円以上かかり全額国費だ。だから、入院費がはるかに安上がりな旧来の精福法による強制入院とするわけだ。措置入院は国費だが、医療保護にすれば保険の適用もできる。措置でも入院費は一日1万円位だ。この人たちは社会の受け皿がないから退院できない長期入院、すなわち「社会的入院」になっていく可能性が限りなく高い。

さらに死亡による終結となった人が18人もいる。この中には病死や事故死も含まれようが、現在までに自殺した人が14人確認されている。(未確認でさらに1人)。また、2009年度の調査では、入院者の自殺未遂が23人いることが明らかになっている。現在までに入院者の自殺者は3人確認されている。保安病棟では自殺を防ぐためにその道具となるものは取り上げられており、そのなかで未遂23人、既遂3人という数字はただ事ではない。また強制通院の決定を受けた者は今年3月までに297人だが、その中から11人の自殺が確認されている。(未確認なのが更に1人)。これは4%という極高率だ。いま、日本では年間の自殺者が3万人を超えているということで大問題となっているが、それでもパーセンテージで比較すれば4%というのはダントツに高い。

「手厚い医療」という嘘

そのようなことが明らかにされた一方、民主党国会議員で「観察法」問題を中心的に取り上げてきた人で奈良県の松籟荘病院の地元の議員が、「観察法病棟では手厚い医療が行われているのではないか。岡山の観察法病棟では良い実践が行なわれている」という認識を語った。集会の中ではなく、廊下での立ち話のときだった。このような認識ではいけないと、入院処遇を受けてきた人から聞き取り作成した、保安病棟での惨い実態を暴露し告発するパンフレットをその議員に渡した。そして、この「保安処分病棟に反対する有志連絡会」が発行しているパンフレットをもっと多くの議員や労働者市民に広めていかないといけないと痛感した。関心のある議員でさえそうなのだから、普通の議員の認識はいかばかりかと思われる。

普通の労働者は、「犯罪を犯す『精神病者』が多くて、刑務所にも行かないで野放しになっている」という認識の人が多い。「観察法は必要だ」という認識だ。そういう人にこそこのパンフレットを読んで欲しい。そもそも刑務所には行かないが従来から措置入院など強制入院になってきた。その上に医療観察法による強制入院があり、全治2週間の障害を負わせた事件で2年以上隔離され、自殺未遂を繰り返すような虐待を受けているのが実態なのだ。このような虐待を受けることが犯した犯罪はつりあっているのだろうかという疑問を持ってもらいたいのだ。

夜の全国集会ではパンレット売り場を作った。メイン企画の5人で持ち時間一人10分の問題提起者の一人として私が発言し、このパンフレットの中身を紹介した。多くの共感を呼んだのだろう、その結果発言の後に買いに来る人もいて、肥前の自殺事件を追及したものと新旧併せて25冊売れた。まだまだ浸透させなければならないと感じている。                     
       

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コメント

手話サークルの仲間がまた増えた。今年で、二人目だ。大事なことだ。まだまだ障害者差別、排除が、世の中心になっているようだ。イトーヨーカドーとか、大手スーパーの店舗に障害者が勤めている。が、仕事が遅いと、こっちもつい「早くしろよ」と、腹の中だが、怒ってしまう。なにせ能力主義だからな。世の中全体が。すこしでも、そういうのを気づくためにも、変えるためにも、手話とか、障害者とかの交流は、大事だ。自分がおかしいということを知ることができる。そこにまた参加者が来た。

投稿: また増えた | 2010年10月13日 (水) 16時00分

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