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2012年5月26日 (土)

5/20観察法集会

5・20に心神喪失等医療観察法に反対する集会を持ちました。高槻市富田町の地域集会という設定だったのですが、予想を大きく上回る30人が参加し、あと一人来たら椅子が足りないという盛況でした。兵庫県立光風病院の柴田明医師から講演を受け、木村クリニックのスタッフ3人からの報告を受けました。柴田さんは肥前の自殺例を問題なしとしてしまった厚労省が、お墨付きを与えてしまった結果、評価シートを埋めるだけが医師の仕事になってしまったこと。いくら観察法の入院病棟でいいことをしたとしてもそれを受ける地域の貧困さの中、観察法体制は破たんしている。地域でできることは何なのかを提案していくことが観察法に対する反撃になると話されました。観察法とは対極に存在する地域医療を行っている木村クリニックの現場からの報告は、その柴田さんの提起した観察法に対するアンチテーゼとして存在していることを見事に示しました。木村クリニックで診療所や医療の幅さえ超えた患者に対する支援の実態は、自立支援法を逆手に取り、医療だけではできない、患者に対する支援を行っている実践として観察法体制を撃つものでした。厚労省は観察法で行っている多職種チームによる医療を一精神般医療者に学ばせると言っています。観察法で行っている医療がいかに優れているかを一般精神医療者に学ばせるというのです。貧困な医療しか行っていないとすればその論理に勝てません。しかし柴田さんや木村クリニックで行っている医療実践は、そんな厚労省の思惑を吹き飛ばし、正面から観察法体制を撃つ見事な実践例です。観察法がスタッフが多いからできている多職種チームによる医療を、少ないスタッフの数の中でそれを上回って実践している柴田さんや木村クリニックの実践を見たときに、厚労省の考えていることがいかに貧困な発想なのかと突きつける鋭い刃となって示すことができるでしょう。

その後の討論では「精神障害者」が多く発言し、精神病の苦痛の中から、観察法はもとより、今の精神医療体制、自立支援法体制と闘っている生き生きとした報告を行いました。柴田さんや木村クリニックの実践はそれを生かす「精神障害者」当事者の存在抜きには、自己満足の空語となります。「精神障害者」が闘う主体として立っているからこそ医療者の実践も生きてくるのではないでしょうか。

今一度、学習会の中で示された多くの実践報告、「精神障害者」からの提起をかみ砕き咀嚼して、厚労省が作ろうとしている一般精神改良を組み敷く観察法体制を撃つ主体的根拠を、根拠地を作り出だしたいと思います。一つの根拠地づくりを成し遂げることが、この学習会の結論ではないかと感じました。

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