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2012年5月31日 (木)

三里塚・農地法裁判

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三里塚、すなわち成田空港建設のための農地取り上げの攻撃は新たな局面に入っている。農地を、警察機動隊の暴力によって取り上げてきた「土地収用法」は事業開始から25年を経ても事業が完成しない中で有効期限を過ぎてしまい、失効した。このままでは敷地内農民の農地を取り上げることができなくなった空港会社、ひいては政府そのものは、農民の権利を守るために作られた法律である「農地法」を悪用して敷地内農民の農地を取り上げる攻撃に出ている。

その農地法をめぐる裁判でいよいよ証人調べが始まった。関西からも9人で参加した。写真上の左側の水色の旗が三里塚決戦勝利関西実行委員会のもの。

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裁判に先立って近くの公園で集会を行った。全体で125人が参加した。写真上は事務局長の北原さん。

裁判では、取り上げの対象の農地の場所を取り違えて手続きを進めてしまっていること。証拠の偽造を空港会社が行っていること、などなどの矛盾点が次々に明るみに出ている。どれ一つとっても、裁判の無効性を示すものだ。ところが裁判官はこれらの矛盾に目をつぶり、強権的に裁判を進めている。農民の正当性を示す証人も採用しない。

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「農民の言うことなど国家の利益のためには圧殺する」という国策裁判と言われるゆえんだ。三里塚の裁判では正義とか論理性ではなく、いかに無茶苦茶なものであっても国家の利益が第一とされてきた。国策の前には法も捻じ曲げてきたのだ。

農民の農地は、消費者とつながり、一つのコミューンを形成している。コミューン主義の一つの形がここにある。三里塚の野菜は全国の市民に直接売られて、農民と都市住民をつなぐ架け橋となっている。農地を取り上げられようとしている市東孝雄さんは「(土地代金の)1億円の現金より、消費者とつながる1本の大根の方が大事だ」と発言している。農民の魂はそのようなものなのだろう。

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三里塚の圧倒的な正義性に怯える支配者たちは、マスコミも総動員して、またありとあらゆる反動と日和見主義を総力で動員して、三里塚農民の孤立化を図ってきた。三里塚では一度に50人が逮捕されても一切報道されない。他ではありえないことだが、三里塚に関しては報道管制が敷かれている。マスコミもそれに率先協力している姿は、戦前の大政翼賛会をほうふつとさせるものだ。マスコミをはじめとするその異様な姿は、事なかれ主義に陥った労働者を委縮させる一因となっていることは事実だろう。

しかし、今年、警察・公安課は三里塚を支援していたFさんをでっち上げ逮捕したが、その彼を支援する集会には労働者・市民350人が集った。潮目は変わっている。何より原発事故で目覚めた労働者・市民は、国家や警察権力など恐れなくなっている。その労働者・市民が三里塚の正義性に触れる日も間近い。

単に堅忍不抜であるだけではなく、三里塚の正義性、マスコミは国家の手先になりうるという真実を労働者・市民に示して行くことが、いま必要なことだ。

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