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2012年7月22日 (日)

障害者の65歳問題学習会報告

先日、尼崎の障害者団体連絡会で、介護保険のケアマネージャーなど3名の講師による、学習と討論会がありました。怒りネット関西から3人で参加しました。


まず、この学習会が持たれた経緯が話されました。
尼崎障害者団体連絡会のメンバーで65歳を過ぎて介護保険になったIさんが、通院介助にヘルパーさんを使ったら、一部自費の請求が来たことに始まります。バスに乗っている時間は介護していないので、その時間は介護保険を使えないので自費、と事業所に対してケアマネージャーから指示があったということです。Iさんがケアマネージャーに聞くと介護保険課から指示があったということです。介護保険課に聞くと、確かにその時間は介護保険が使えない、と言ったそうです。納得行かないIさんは市長に対して要望書を出しました。2ヶ月後に返事があり、兵庫県が作成した、訪問介護・介護予防訪問介護の手引きの「公共交通機関を利用して移送中の気分の確認も含めた通院・外出介助を行った場合には「身体介護中心型」を算定できるが、単に付き添っている時間については算定の対象とならない」が適応される、と言ってきました。
気分の確認も含めた、というのは、それが必要な病気であるとか、精神的に不安定だとか、座位が不安定だとか、の場合だそうです。Iさんはどれにも当りません。
講師のケアマネージャーの話では、通院介助の場合の病院での待ち時間は、通常、事業所が泣きを見ているそうです。中抜きです。待ち時間も付き添っているけど、書類上はヘルパーが付いていないようにしているそうです。


次に、講師からのお話がありました。
ケアマネージャーの話は、「とにかく介護保険というのは冷たい」から始まりました。
私が初めて知った驚いたことなど、少し報告します。


まず、「自立支援の人は介護保険に入るな」ということでした。(保険料は天引きなので仕方ありませんが、「要介護認定」を受けるな、という意味です)
そんなことができるのか、みんな疑問を持ちました。
上からのお達し(厚労省の通達)で強く勧められるそうですが(恐らくしつこく)、しかし申請主義なので、申請さえせず断わり続ければ「要介護認定」もできないし、介護保険に自動的になることはない、ということでした。
もう申請してしまった人が「外すことはできますか?」と聞いておられましたが講師の皆さんも知らないようで、「じゃあ、できるかどうか、交渉してみます」と言っておられました。
怒りネットの厚労省交渉でも追及した「保険優先の原則」というのは厚労省は言うみたいですけど、自治体が一体というわけでもないみたいです。講師は「保険制度は福祉になじまないですよね」と言ってました。

「要介護認定」では、「車イス障害者」に「車イスには何年間乗っていますか?」と質問して「30年40年」と回答すると、「じゃ歩けますね」となり、要介護度が下がり時間も内容も減るんだそうです。車イスが充分足の役割をしているというわけです。みんな疑問の声をあげました。
介護保険は基本的に家族介護が基本で、余暇や地域の行事、冠婚葬祭、入院中の知人のお見舞い、通所施設の往復で家族が運転する車へのヘルパーの同乗、は不可だそうです。
また、同居家族があれば生活援助をしてはいけないので、ケアマネージャーは非常に困っているということでした。
介護保険を導入する時は「介護の社会化」と謳っていたのではないのでしょうか。
「自立支援も介護保険に準ずる扱いにしようとしている。不安だ」という声が上がりました。

個人的な感想ですが、戦闘的に闘ってきた「障害者」が、高齢者の介護保険も解体する運動をしていかなければいけないな、と思いました。


8月にも別の主催で介護保険の学習会がありますので、引き続き学習していきます。

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