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2014年1月13日 (月)

階級社会と「精神病者」解放1「病者」の歴史【1】

部分的には公表してきたものだが、「階級社会と「精神病者」」という論考を順次公表していきます。何らかの媒体に公表したいと思っているが紙媒体ではまだどこにとは決まっていない。意見などあれば寄せていただきたい。その第一回。

階級社会と「精神病者」解放
「精神病者」解放とは何か?「精神病」とは何か?その階級的性格は?階級的「病者」解放運動の任務は?

目次
1「病者」の歴史
2「収容から「医療」へ」という視座から
3戦争と「精神病」
4階級闘争と「病者」解放の内的関連性
5精神医療の帝国主義的再編
6新自由主義
7「病者」解放の具体的道筋
8障害者権利条約とインティグリティ概念
9現実的道筋

1、「病者」の歴史。
資本主義社会の形成と「精神病」の階級的性格。
哲学者フーコーによる研究によって、図らずも狂気は復権された。フーコーは狂気の歴史を研究し、それが社会と取り結ぶ関係性は決して固定的なものではないことを証明した。今日常識と思われている狂気は悪という観念は歴史的に形成されたものであり、狂気はいつの時代も悪とされたわけではなかった。同時期に、1960年代から80年代にかけて活躍した日本の「病者」・吉田おさみ氏は、「狂気の肯定」という、価値観のコペルニクス的転換をなしたことによって、「病者」解放運動の一つのルーツとなった。
「狂気」という意識の在り方は古いが、社会が「受け入れなくなる」歴史は新しい。書かれた歴史の中では、プラトンは狂気は神憑りのような状態であり、神が人間の意識を訪れた徴と考えた。人間には理性で認識できない物を認識する眼が植えつけられていて、狂人はその目の働きが純粋な者と考えた。シェイクスピアの中の「病者」も、決して悪いようには書かれていない。それは「真実を語る者」として描かれている。狂人は社会の一成員であり、決して悪者ではなかった。

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