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2014年2月23日 (日)

吉田おさみ氏のこと

昨日、全国「精神病」者集団の創設メンバーで、吉田おさみさんをよく知っているNさんとお話をした。もともとお話をする機会は多いのだが、最近のお話は俳句のことがもっぱらだった。この時代のお話をしたのは珍しい。最初文章そのものを書くにあたって、取材の意味でお話を伺ったことがあった。吉田さんの死は自殺であることなどを伺ったのだが、それは他に証拠がないために文章では採用しなかった。

このたび吉田さんの思い出を伺い、最初からの「病」者集団メンバーではなかったことを初めて知った。そう言えば彼の本には初めて運動に参加したのは1974年であったと書いてあったような気がする。有名な大野萌子氏も最初からのメンバーではなかったと知った。最初からのメンバーで生きておられるのはお一人らしい。吉田さんがなくなる前に二人で話をしたことを伺った。ちょうど赤堀闘争が終わり「病」者運動が目標を失ったころだったそうだ。「病」者運動の展望について話したが明確な展望を見つけることができなかった。それが彼の死の原因になったかもしれないと話された。

吉田氏は奈良の方で、当時大阪にあった「病」者集団事務所に通っておられたそうだ。私も知っている香川悟さんと親しくされていたそうだが、香川さんはマルクス主義の人だった。物象化と精神病という難しい本を書かれていた人だ。もっとも誰の物象化論に依拠しているのかと聞くと、明確な答えはなく、怪しげな論だなと思った思い出がある。香川さんも鬼籍に入られて久しい。生きておられたらいい討論相手になっていただいたろうに。運動世界では若くして亡くなられた方が多いことに改めて気付く。

Nさんが文章についての意見を寄せていただくるそうだ。論がさらに深まることを期待したい。

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