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2015年4月16日 (木)

オープンダイアログ・開かれた対話

ここ何年か、「オープンダイアログ・開かれた対話」という精神科の治療方針が日本でも紹介されている。私も注目しているのだがあまり広がっていかないのはなぜなんだろう。オープンダイアログは統合失調症の患者が最初に病院に行った時から、すべての治療方針を決めたり治療に関するあらゆる決定の場に患者自身が参加する。「私たち抜きに私たちのことを決めるな」という障がい者の大原則があるが、それの医療版だと考えたらいいのだろう。そうするとどういう効果があるかというと、医療者と患者の間に権力関係ができないらしい。日本などでは、医者は、看護者は権力者として患者の前に現れる。強制入院の権限を持つ者、隔離拘束の権限を持つ者として登場するからだ。医療者と患者が対等な立場だとそのような権力構造が生まれない。

注目すべきはその治療効果だという。統合失調症の治療に明らかな効果があるのだという。
経験的にも強制入院や隔離・拘束が、その後の改善にマイナスだと感じることがある。私は強制入院も隔離・拘束も経験していないが予後は良かった。仲間でそれらを経験した人は二度と精神科病院に入院するのは嫌...だといっている。入院して休んだ方がよいのではないかと思う症状なのだが、絶対嫌だという。悪い症状がなかなか抜けないのもそれらを経験したからかもしれない。

最近話題にしている病棟転換型居住系施設も同じ構造にあるのだろう。病院の敷地内に作られたグループホームでは医療者の権力構造が変わらない。長期入院者は病院から監視され続けるのは嫌だという。そこには権力構造の問題がある。
医療者側がこの権力構造から抜けることを考えないといけないと思うのだ。厚労省は逆の方向を抜いている。あくまで権力構造を強める立場だ。

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