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2015年7月21日 (火)

怒りネットの声明

◆安全保障関連法案=戦争法案の衆院強硬採決に強く抗議します

 

怒っているぞ!障害者きりすて!全国ネットワーク

 

 私たちは、すべての障害者が差別されることなく地域で暮らしていける社会を目指す団体です。そして、これに反する政府の政策を強く批判し是正を要求してきました。

 こうした立場から、明らかに憲法に反している安全保障関連法案=戦争法案に反対します。この法律が成立することは、世界各地の紛争に日本が参戦することとなり、世界の人々を苦しめるとともに、自衛官をはじめとする日本に住む私たちも傷つくことになります。国の予算は、戦争に振り向けられ、社会保障はますます改悪されることになります。障害者、患者、高齢者は「重荷」とされ、生活もいのちも脅かされる状況が進むでしょう。

 ましてや、この法案を強行採決するなどということは、絶対に容認できません。7月15日に衆院の特別委員会、そして、16日に衆院本会議で強行採決した自民党と公明党に対して、強く抗議します。そして、この法案の廃案を要求します。

 

●軍事行動で平和は守れない

 

 2003年日本は、アメリカを支持して、事実上イラク侵略戦争に加担しました。戦争のための資金拠出にとどまらず、兵員や武器の輸送まで行いました。「大量破壊兵器保有」などという濡れ衣を着せて、イラク政府を崩壊させ、10万人以上もの住民を虐殺するその手伝いをしたのです。濡れ衣に基づき事実上参戦したことについて、日本政府は全く反省さえしていません。そして、現在もイラクの内戦と言うべき混乱は続ているのです。

 戦乱の続く中で、障害者が差別なく地域生活をおくるなどということは不可能であり、イラクの障害者、そして、市民にそのような苦しみを強制する一翼を日本の政府に許してしまった私たちの責任を痛苦な思いで自覚せざるを得ません。他法、戦費として浪費される予算を、日本や世界の社会保障に振り向ければ、みんなが地域で安心して暮らせる基盤が作られるのです。

 NATOも2011年に、リビアに空爆を行い、リビア政府を崩壊させました。その後、北アフリカの混乱はますますひどくなり、多くの難民を生み出し続けています。

 衆院で強行採決された戦争法案は、このような侵略と虐殺、混乱を作り出す軍事行動に日本の自衛隊を参戦させることになるのです。日本国憲法九条違反であることは、あまりにも明らかです。

 日本国憲法は、第二次世界大戦まで日本が続けてきた侵略主義の反省に基づいて作られてきたものであり、その九条は、他国の市民に決して銃を向けないことによって日本の平和を維持するという発想に基づいているはずです。この観点から外交を行って行くべきであり、どの国とも軍事同盟など作るべきではないのです。

 基地に苦しむ沖縄県民の思いに答えて、米軍基地は撤去すべきです。領土問題については、国籍を超えてそこで生活する人々が平和に暮らして行けるようにルールを作り出すべきなのです。一方的な国益の追求は、平和を破壊するものです。

 

●「国民を守る」という安倍首相の嘘

 

 社会保障をめぐる政府の政策に注目してきた私たちにとって、戦争法案を巡る論議の中で安倍首相が繰り返した「国民を守るため」という言葉が何とむなしく響くことでしょう。厚労省の調査によると、生活が「苦しい」と感じている世帯の割合は147月時点で過去最高の62.4%となっています。にも関わらず、市民を切り捨てるような政策を行っているのが安倍政権だからです。

 介護保険については、昨年‘要支援’の人々を対象から外し、さらに、‘要介護’1や2の人まで対象から外すことを、政府内で検討しています。そして、外された人々については、必要な介護などは自費で購入せよ、と言っているのです。医療においても、保険でカバーする範囲を狭めて行こうとしています。こうして、保険の対象を狭めることが「産業の発展につながる」と称して、大企業の利益しか考えていないのです。 生活保護も、障害者の制度も改悪を検討するとしています。そして、命を切り捨てる「尊厳死」まで推進しようとしています。

 労働者についても、直接雇用を派遣労働に置き換えるための法改悪や残業代ゼロ法案を通そうとしています。住民の安全さえ考慮せず原発再稼働を進めたり、福島第一原発事故の被災者を切り捨てるような政策も行っています。

 

 沖縄の人々は、沖縄戦の経験から「軍隊は住民を守らない」と語ります。日本軍に直接殺されたり、死を強制されてきた経験に基づきます。 軍隊は、国家体制や支配層を守るかもしれませんが、一般の市民を守ることはないのです。

 そして何よりも、政府の政策で駆り出される自衛官が殺し殺される状況に投げ込まれるのです。たとえ兵士が無事に帰れたとしても、激しいストレスから自殺や精神障害を発症することが、既に世界的に起こっています。また、イラク戦争に際して、サマワに派遣された自衛官が米軍車両により負傷させられましたが、表ざたにしないために、まともな治療も受けさせなかったという事例があります。

 仮に軍隊が制圧することにより、一時的に平穏になったとしても、それは誰かの犠牲の上に成り立ったものであり、決して持続的な平和にはなりえません。

 

●戦争法案を廃案に

 

衆院で強行採決された戦争法案は、

 

①世界的な軍事行動に日本が加わるものであること、

②このことは、日本国憲法違反であること、

③政府が憲法を勝手に解釈して政策を行うことは許されないこと、

④戦争によって守られる平和はなく、この法案によって、日本の市民も世界の市民も苦しめられること、

 

以上の理由から、私たちは、安全保障関連法案=戦争法案の廃案を要求します。

 

連絡先

怒っているぞ!障害者きりすて!全国ネットワーク

電話連絡先 090-6923-2600

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