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2015年7月17日 (金)

パンフレット、「ともに生きる№.7」のご購読のお願い

兵庫県 髙見元博

兵庫県精神障害者連絡会代表・髙見元博の個人的な意見を書き綴ったパンフレットを作成しました。「「精神病者」の主張」といった内容です。「病者」として思うところをいろいろと書きました。「病者」にとっての未来社会像の提示も試みています。ただ現状に異議を申し立てるだけでなく、どのような差別のない社会が展望できるのかを書いています。目次と「はじめに」の抜粋を下に書いておきます。

表紙を含めB5版64ページ。一部300円(送料込み)です。読んでもいいなという方はご注文お願いします。私のアドレス、gen1951@nifty.com まで注文してください。

 

目次

はじめに・・・・ 1

パリ・コミューンを理想とし・「精神病者」解放をめざす運動=ひょうせいれん

 

 「精神病者」の解放と99%の連帯  

 1、「病者」の立ち位置・・・・3

 医療者と患者の権力関係・「隔離・拘束」は症状をこじらせる・人間疎外の精神科医療

 2、「病者」差別と99%の連帯・・・・ 5      

 「病者」を取り巻く情勢・先鋭化・連帯をめざす・われわれは99%だ・1%のための政府・民衆の差別と「岩倉村」・「開き直り」・実際の運動を進める中で・解雇撤回闘争・解雇と地域自立生活・本冊子の刊行にあたって

3、付記:「暴力論」について・・・・ 14      

  レッテル貼り・パリ・コミューンの教訓・「暴力」の本質論・症状からくる暴力

 

京都岩倉村と「精神病者」

1、なぜ岩倉村か・・・・ 18

岩倉村に「病者」が集まった・明治期呉秀三による評価・岩倉村の開放処遇・岩倉村での待遇・「柔らかい差別」・「病者」を差別視しない村民・村民が差別の対象に・今に生きる意味・岩倉村の内と外・民衆の中にある差別感情・どうすれば差別感情はなくなるか

2、個人史を縦軸として・・・・ 27

私の個人史・開き直りの勧めと民衆の変革・差別構造を変える力

 3、「病者」の郷 岩倉村を歩いて・・・・ 31

保養所・友の死・「病者」の里・参考図書

 

階級社会と「精神病者」解放

1、「精神病者」の歴史的復権・・・・ 34

スティグマ(烙印・社会的障壁)・精神病とは?・狂気の復権・フーコーの描写・価値観の転換と狂気の疎外・有罪性・工業化の進展・「『病者』解放」の神話・一望監視装置・工業化と「病者」・日本では・「狂気」という存在様式・「異常とは何か」

2、戦争と「精神病」=精神病の社会的性格・・・・ 41     

 社会的関係性の病・戦争が生み出した病気・一過性ではない戦争の記憶・加害者も病気に・戦争は階級諸関係の延長・社会的諸関係による抑圧・双子の研究

 3、「病者」解放の論理・・・・ 44      

 「病者」解放と階級闘争・吉田おさみの時代・「狂気の肯定」・吉田とマルクス主義・あるがままに差別されない社会・支配階級の価値観・「開き直り」の原理・「開き直り」の意味するもの・連帯すべき相手・人間主義の価値観・「心神喪失」と「狂気」・実際の感性・精神病と社会の矛盾・「病者」自己解放と「病者」でなくなること

4、「開き直り」と生きづらさ・・・・ 50       

 「普通の『病者』」・「開き直り」・脱権力化・家族との関係・症状からくる「生きづらさ」・私的体験・孤独と患者会・症状に対する「開き直り」・生きづらさと患者会

 5、まとめ・・・・ 57     

 社会的関係性の病・戦争が生み出した病気・一過性ではない戦争の記憶・加害者も病気に・戦争は階級諸関係の延長・社会的諸関係による抑圧・双子の研究

 

「はじめに」より抜粋     兵庫県精神障害者連絡会「フレンズ」代表:髙見元博

 この冊子は、ひょうせいれん(フレンズ)代表の髙見元博の個人的な意見を書き綴ったものです。あくまで、私の個人としての見解であり、患者会としての意見ではないことをお断りしておきます。

この冊子は3つの文章で構成されています。最初のものから新しい順になっています。1番目の「『精神病者』の解放と99%の連帯」と2番目の「京都岩倉村と『精神病者』」は未発表で、3番目の「階級社会と『精神病者』解放」は「新左翼」の革命的共産主義者同盟再建協議会が発行する雑誌「展望」14号に発表したものに加筆修正しました。

今まで私がまとまって意見を表明することがなかったので、風評が先走っていたり、そもそもひょうせいれん代表の考えは何なのか、まったく分からなかったりしていたと思います。もちろんひょうせいれんは代表の考えだけで運営されているわけではありません。定期交流会では参加者の自由な意見が尊重され、私が一番しゃべらなかったりします。交流会では参加者がそれまでの2カ月間に何をしていたのかがテーマであり、話される主な内容です。患者会は特定の意見や立場、思想信条で運営されるべきものではなく、できる限り民主的に運営されるべきものです。徹底した民主主義が代表である私の基本的な信条でもあります。(中略)


パリ・コミューンを理想とし

 私の立場は「新左翼」系に位置付きますし、そのことを隠したことはありません。私の思想を一言で表現するなら徹底した民主主義です。民主主義を徹底的に発展させるとコミュニズムになるということです。マルクスが自分の思想は何かと問われて「パリ・コミューンを見て欲しい」と言ったように、コミュニズムとはパリ・コミューンの原則にもとづく徹底した民主主義です。私はパリ・コミューンを理想としています。

 今の社会は階級社会であり、資本家が支配する社会です。国家権力もマスメディアも資本家が握っており、本当の自由も民主主義もありません。今、労働者・市民には、不平等と支配階級が許す限りでの偽りの自由しかありません。真の自由を求める労働者・市民は、国家権力によって弾圧されることを覚悟せねばなりません。現に6月25日、沖縄のメディアが政権勢力による攻撃を受けました。階級支配のない社会においてこそ、真の自由と平等は実現されます。

一方で、ロシアでの革命を裏切ったスターリンは、反対派を粛清し、共産主義の原則をすっかり歪めてしまい、独裁体制を敷きました。残念なことに、今では共産主義といえば、まったく反民主主義的だったがゆえに民衆の支持を失い崩壊したソ連=スターリン主義と同一視されています。

私はそれとは決別した反スターリン主義の立場に賛成しています。共産主義を唱える政党・党派の中でも自由と民主主義が保障されていないものが多くありますが、それらも私から見れば批判の対象です。

(後略)

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