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2016年2月22日 (月)

生保裁判

19日の大阪生活保護裁判の報告

傍聴希望者は100人を上回り抽選となりました。私は傍聴券を譲ってもらいました。

裁判では、原告二人からの意見陳述があり、真面目に生きてきたが老後に年金がなかったりして生活保護に頼らざるを得なかった。保護費引き下げにより、食費を削り栄養失調で倒れたりした。肌着は何年も買っていない、冷暖房は最小限しか使っていない、外出を制限せざるを得なくなり生活の張りが無くなったなどと語られました。命のセイフティーネットを守るため、多くの人のために原告になろうと思ったと、裁判官に訴えました。

弁護士からは、相手側主張への反論の弁論要旨がパワーポイントを使って述べられました。今保護費を決めるために使われている「水準均衡方式」では専門家による検証が不可欠とされている。生保利用者はストックがないため引き下げは大きな影響があるとされており、引き下げの硬直性があるとされている。今回の引き下げは専門家による検証に反して一握りの厚労省の役人が勝手に決めた。物価を考慮することは基準部会で議論されていない、むしろ物価考慮に否定的だった。平成19年検証で引き下げるべきだったのに下げなかったから今回の引き下げをしたという国側主張に対し、基準部会の全委員の意見書が出ており、引き下げに慎重であるべきだとされているのであり、引き下げの理由にならない、と明確に述べられました。

その後報告集会が行われ、参加者の質問に対して弁護士から、「水準均衡方式」は一般世帯との均衡を図るというもので、だから専門家による検証が不可欠とされているのに、今回の引き下げは専門家の意見に反して厚労省の一部の役人だけで決めており、裁判でも勝てる中身があると述べられました。

しつこいようですが、これは国策を問う裁判です。国策裁判では裁判の中身と判決が一致しません。いくら中身で勝っても、判決で勝てるとは限らないのです、もちろん中身で勝っていることが必須条件なので弁護士の役割は大きいです。しかしそれだけでは勝てないのです。国策を問う国民的運動がなければ勝てません。運動が不可欠なのが国策裁判です。憲法25条大運動を創り上げ、判決で勝つことを目指しましょう。

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