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2017年7月 1日 (土)

精神保健福祉法改悪案成立阻止しました

6/8院内集会

 

6月8日衆院第一議員会館にて150人の参加を得て、精神保健福祉法改悪案を許さない第3回院内集会が行われました。私が注目したのは精神医療審査会の内情を暴露した弁護士の発言、措置入院の体験談、薬物依存症の当該の発言でした。

日本医師会の組織内候補である自見はなこ議員は「監督されているという妄想は病気の症状だ」という差別発言をしたのみならず、改悪案では措置入院時に精神医療審査会の審査を義務付ける良い制度改革だと言っています。精神医療審査会というのは、不当な強制入院を監視し是正する第三者機関というふれこみで幻想を煽っています。しかしその委員を務める弁護士は審査会の内情を、極めて事務的に判子を押すだけの強制入院追認機関に過ぎないと実態を暴露しました。3時間に150通の書類に目を通し、事務局は承認の判子を押せと圧力をかける。おかしいと思い不承認と書けばその理由を只働きで書くことを要求された。自見はなこに顕著な「パターナリスティックな制約」(注)こそが今回の改悪案の中身だと弾劾しました。「パターナリスティックな制約」というのは父権主義的な制約という意味です。

措置入院にされた人は、てんかんの発作が起きたから自分で救急車を呼んだが、運ばれた先の精神病院で措置入院にされ、数日間、首手足を縛られて保護室に放り込まれたのです。てんかんの発作で自傷他害の恐れがあったでしょうか。東京では救急で運ばれた人は措置入院にして縛ることが多く見られます。

薬物依存症からの回復を望む女性たちのための日本で最初の民間施設であるダルク女性ハウスのメンバーは、警察が精神医療に関われば薬物依存症患者はますます医療から遠ざかることになり、マイナスが大きいと述べました。

私は兵庫県では役人は「患者のための良い事をしているのに、なぜ反対するのか」と言っていること。自見はなこの差別的発言に抗議する共同声明に賛同をと訴えました。

 

衆議院審議入りせず―成立阻止―継続審議に

 

3月24日(130人)、4月25日(250人)、6月8日(150人)と短期間に3回行われた院内集会やその間の国会前の座り込み、参議院厚労委員会の傍聴には延べ800人近い精神しょうがい者、しょうがい者、支援者、国会議員や秘書が参加し、自見はなこ議員に特徴的な「パターナリスティックな制約」を加えようとする精神保健福祉法改悪案を押し返しました。最初は議論なく成立すると言われていたものを36時間の参議院における審議の上に、衆議院では審議入りを阻止したのです。

6月16日に残念ながら自公維新の賛成、民進党は出席拒否、共産党は反対(社民党は衆院厚労委員会に委員がいない)によって継続審議となり、廃案にはできませんでした。次国会では衆議院のみの審議となります。しかし、参議院での修正で医療保護入院にまで対象者を広げるなど、実現可能性が疑われる法案になっています。政府は措置入院を対象とした場合で専門家200人の増員が必要だとしていました。医療保護まで対象とするなら3000人~4000人の増員が必要になる計算です。今の福祉切り捨て予算の中でそのようなことが現実的とは思えません。増員なき福祉切り捨てになることは明白です。さらなる追撃で廃案を勝ち取ろう。

 

(注)「パターナリスティックな制約」

 

 国家が個人の利益を保護するために課す、自己決定権に関する制約を意味する表現。特に、未成年が喫煙や飲酒を行うなどの、「自己加害」と見なされる行動に対する制約を指すことが多い。(実用日本語表現辞典より)

 

〈解説〉パターナリズムとインフォームド・コンセントの衝突

 

パターナリズムは、強い立場にある者が、弱い立場にある者の利益になるようにと、本人の意志に反して行動に介入・干渉することです。日本語では家父長主義、父権主義と訳されます。

パターリズムの立場の人は「インフォームド・コンセントなど幻想だ」と主張します。また日本精神科救急学会ガイドライン(2015年版)では、「自発的入院と非自発的入院の分水嶺はインフォームド・コンセントが成立するか否かだ」としています。精神しょうがいの状態の人には事理を分別できない人がいるという前提に立っています。

しかし、強制入院に反対する立場からは、一旦落ち着いた状態の時に話して分からない人はいないということが主張されています。障害者権利条約12条にラディカルに提示されている、誰もが精神的「能力」と無関係に法的能力を持つことの確認、すなわちインフォームド・コンセントができない人がいるという前提に立つのではなく、誰に対してもインフォームド・コンセントを保障しなければならないという前提に立つべきなのです。

3月24日に行われた院内集会で内田博文九州大学教授は、警察と医療機関や福祉機関は行動規範が異なるとして、警察は対象者に不信で接し、医療機関や福祉機関などの本来の指導理念は信頼であり正反対である。支援策としては逆効果であり対象者を監視する社会を作り出すと、措置入院の問題にすり替えてはならないとしました。法案の本質を突いていると思います。「してあげる」強制医療=パターナリズムのもたらすものを的確に表現していると思います。

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コメント

以下のリンクをご覧ください。
安倍首相にはっきりと違憲だと言うようにしましょう。

臨時国会の召集義務に「応じない」内閣 憲法違反では?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170701-00010001-bfj-pol

投稿: 関東 | 2017年7月 1日 (土) 21時11分

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