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2018年12月 7日 (金)

12・2集会報告

「社会内保安処分」を打ち破ろう

122集会報告と私見

 

12・2に医療観察法を廃止しよう!全国集会が79人の参加で開かれました。基調講演は石塚伸一さん(龍谷大法学部教授・犯罪学研究センター長)の「心神喪失者等医療観察法と再犯防止―治療と予防のはざま」でした。その話しは以下のように受け取りました。

医療観察法の側からは知的しょうがい者(7人)や発達しょうがい者(18人)や人格しょうがい(8人)を対象にすることで、治療、医療ではない人格変容を実施していること。刑法の側からは、新自由刑という刑罰として人格変容を行う刑を導入しようとしている。新自由刑とは禁固刑と懲役を一元化すること。刑罰としてその人の改善、矯正を行うことであり人格変容を迫る。人格に問題のある犯罪者を犯罪をしないように人格を変容させるということ。本来、犯罪をするかしないかは自由、その人の選択に任されています。司法福祉と言われる実態。保護観察の期間を長くし実態として人格変容は実施されている。両面から新たな保安処分体制に進んでいる。

ドイツでは「保安監置」が増えている。再犯、累犯の危険性の高い人で精神しょうがいのない人を入れる施設。予防拘禁。セラピーをしないといけないことになっている。刑罰ではなく社会防衛のために入れている。一生出てこないことを前提にしている。

イギリスでは保安処分施設に14万人が収容されている。

医療観察法では、病気の改善と再犯の可能性が無くなることとされているが結局は治療無き拘禁になる論理になっている。人格しょうがいは医療観察法の対象とならないはずだった。映画「マイノリティレポート」のように「精神にしょうがいがあって将来犯罪を犯す可能性のある人」を拘禁する時代が始まっている。

以上が私の受け取った石塚さんお話しの要点です。以下は私の意見です。

 

イギリスでは反テロ法で逮捕された人を含む14万人が保安処分されていますが、日本では新左翼に対する「社会内保安処分」とでも言うべき公安警察による監視体制が築かれています。刑務所や保安施設に収容されていなくても、電話やメールなどのインターネット通信から日々のスマホ・タブレットの位置情報に至るまで公安警察が把握しているのです。SNSは言うまでもありません。刑法の保護観察という監視体制が「社会内処遇」と呼ばれているのに似ています。医療観察法や刑務所処遇を他人事とはできないのです。「社会内保安処分」は、新左翼のテロ・ゲリラを警戒して行われているもののように見えます。しかし共産党、社民党などへの監視も行われています。大分県で社民党事務所への監視カメラ設置が暴露されたことがあります。私は1970年代のベ平連時代にも尾行されていました。元文部事務次官の前川氏も尾行されていたと言われています。要するに社会のありとあらゆる自由を求める人が監視の対象なのです。日本政府は「エックスキースコア」という「スパイのグーグル」と言われるツールを持っています。日本に居住する人すべてのインターネットを監視の対象とし、反政府的思想をもつ人を探し出すツールです。パソコンへのハッキングが日常的に行われています。新左翼に対する「社会内保安処分」はその一端です。

最近の全日建関西生コン支部への労働組合弾圧でもそれらのハッキングツールが使われているそうです。監視社会に生きていること、自由は闘い取るしかないことを自覚すべきです。フランスの黄色ベストの闘いを日本でも引き継ぎ、社会革命を進めるには、日本では乗り越えるべきことがあります。「三里塚のようになってはならない」という運動側の自己規制がそれです。私たちは「三里塚のように闘って勝利しよう」ということを民衆の運動で共有化することが必要だと思います。三里塚における「軍事路線一辺倒」を総括することはその前提です。新左翼の「軍事路線」に対抗するためと称して始まった公安警察の肥大化を民衆の視点で総括する必要があるでしょう。

社会内保安処分を打ち破るツールの活用はもちろん、民衆の中へ深く浸透し、団結と連帯を強くすることで「民衆から分離・孤立させて個別撃破する」という保安処分の本質を打ち破り、民衆を窒息させんとする「社会内保安処分」を実体的に打ち破っていきましょう。まずは現状認識と、メール監視を打ち破るために実用化されたメールツールを活用することから始めましょう。

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