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2018年12月14日 (金)

「社会内保安処分」を打ち破ろう

12/2集会報告

 

12・2に「医療観察法を廃止しよう!全国集会」が79人の参加で開かれました。基調講演は石塚伸一さん(龍谷大法学部教授・犯罪学研究センター長)の「心神喪失者等医療観察法と再犯防止―治療と予防のはざま」でした。その話しは以下のようでした。

医療観察法の側からは知的しょうがい者(7人)や発達しょうがい者(18人)や人格しょうがい(8人)を対象にすることで、治療、医療ではない人格変容を実施していること。刑法の側からは、新自由刑という刑罰として人格変容を行う刑を導入しようとしている。新自由刑とは禁固刑と懲役刑を一元化すること。刑罰としてその人の改善、矯正を行うことであり人格変容を迫る。人格に問題のある犯罪者を犯罪をしないように人格を変容させるということ。本来、犯罪をするかしないかは自由、その人の選択に任されています。70歳以上の無期囚が400人いる。司法福祉と言われる実態がある。保護観察の期間を長くし実態として人格変容は実施されている。両面から新たな保安処分体制に進んでいる。

ドイツでは「保安監置」が増えている。再犯、累犯の危険性の高い人で精神しょうがいのない人を入れる施設。予防拘禁そのもの。セラピーをしないといけないことになっている。刑罰ではなく社会防衛のために入れている。一生出てこないことを前提にしている。

イギリスでは保安処分施設に14万人が収容されている。

医療観察法では、病気の改善と再犯の可能性が無くなることが「退院」の条件とされているが「再犯可能性」を条件とすることで治療無き拘禁になる論理になっている。人格しょうがいは医療観察法の対象とならないはずだった。映画「マイノリティレポート」のように「精神にしょうがいがあって将来犯罪を犯す可能性のある人」を拘禁する時代が始まっている。

以上が石塚さんお話しの要点です。

 

「社会内保安処分」

 

この話から学ぶべきことは何でしょうか。イギリスでは反テロ法で逮捕された人を含み、その他精神しょうがい者等14万人が保安処分されていますが、日本では精神しょうがい者に対する地域内監視体制が築かれ、新左翼に対する「社会内保安処分」とでも言うべき公安警察による監視体制が築かれています。一見自由に見え刑務所や保安施設に収容されていなくても、電話やメールなどのインターネット通信から日々のスマホ・タブレットの位置情報、インターネットに繋がったパソコンで作成する文章に至るまで公安警察の監視の対象です。SNSは言うまでもありません。刑法の保護観察という監視体制が「社会内処遇」と呼ばれているのに似ています。社会全体が保安処分施設のように機能しているのです。「社会内保安処分」は、新左翼のテロ・ゲリラを警戒して行われているもののように見えます。しかし共産党、社民党などへの監視も行われています。大分県で社民党系の事務所への監視カメラ設置が暴露されたことがあります。私は1970年代のベ平連時代にも尾行されていました。元文部事務次官の前川氏も公安に尾行されていたと言われています。要するに社会のありとあらゆる自由を求める人々が監視の対象なのです。日本政府は「エックスキースコア」という名前の「スパイのグーグル」と言われるツールをアメリカ政府から提供されています。日本に居住する人すべてのインターネットを監視の対象とし、反政府的思想をもつ人を探し出すツールです。パソコンへのハッキングが日常的に行われています。新左翼に対する「社会内保安処分」はその一端です。

最近の全日建関西生コン支部への労働組合弾圧でもそれらのハッキングツールが使われているのではないかと言われています。私たちは監視社会に生きていること、自由は闘い取るしかないことを自覚すべきです。フランスの黄色ベストの闘いを日本でも引き継ぎ、社会革命を進めることです。

「社会内保安処分」を打ち破るツールの活用はもちろん、民衆の中へ深く浸透し、団結と連帯を強くすることで「民衆から分離・孤立させて個別撃破する」という保安処分攻撃の本質を打ち破り、民衆を窒息させんとする「社会内保安処分」を実体的に打ち破っていきましょう。まずは現状認識と、メール監視を打ち破るために実用化されたメール暗号化ツール【プロトンメール】を活用することから始めたいと思います。

 

「社会内保安処分」とは

 

「病者」にとって「社会内保安処分」体制とは精神保健福祉法のいわゆる「厚生労働省ガイドライン」というもので警察を含む「精神保健福祉法体制」の監視体制下に置かれていることです。一応任意という前提でしたが、すでに実施されているところでは事実上の強制が行われています。「精神しょうがい者が症状を出すから偏見が生まれる」というのが彼ら彼女らの論理です。精神しょうがい者全体が保健所行政によって監視・監督の対象となりマークされています。特に選ばれた精神しょうがい者には警察の監視が付きます。

社会運動活動家は公安警察によって電話、メール、インターネット、パソコンをハッキングされて監視されている。これらを施設収容無き保安処分という意味で「社会内保安処分」と呼びます。この呼び名は、刑法の保護観察が「社会内処遇」と呼ばれていることから来ています。地域内の監視・監督体制の名称です。

ある「病者」活動家から、一般の「病者」は警察は泥棒を捕まえてくれる良い人達だと思っている。感覚がずれないように注意した方が良いと忠告をいただきました。原理的には社会秩序を守るのが警察の任務であって、その中には泥棒を捕まえることも、社会運動を弾圧することも含まれる訳です。基本的に警察は支配者の手先であり階級的立場は資本家の守り手です。

とは言え、一般の市民には自分たちを守ってくれているありがたい人達と写っているのは事実。自衛隊を「災害救助隊」と思っているのと同じですね。

その辺を注意して展開しないと足をすくわれることになります。活動家だけにしか通じない言葉で展開しない方が良いのです。

 

警察の役割

 

警察の組織図を見ると刑事部、生活安全部、警備部が大きな所で、あと交番と交通関係があります。日本の警察は「警備警察」と言われるように、警備部公安課が全体の頂点に位置します。精神しょうがい者を日常的に取り締まるのは生活安全部です。「泥棒を捕まえてくれる」刑事部は警察組織のほんの一部にすぎないと言えるのではないでしょうか。警備部、生活安全部、交通部を含めて大部分は民衆取り締まりのためにあると言って良いのではないでしょうか。先日、アパートローラーで交番から来ていたけど、これも民衆を取り締まるのが目的ですね。警備部の下働きをしている訳です。

それらが総体として「社会内保安処分」体制を築いているのです。警察の「泥棒を捕まえてくれる」役割はほんの一部であり、大部分は民衆を取り締まるためにあると言えるのではないでしょうか。

 

スノーデンの証言

 

日本政府がアメリカ政府から「エックスキースコア」を提供されていると証言しているのはアメリカの元諜報部員(スパイ)のエドワード・スノーデンです。「エドワード・ジョセフ・スノーデンは、アメリカ国家安全保障局 および中央情報局 の元局員である。NSAで請負仕事をしていたアメリカ合衆国のコンサルタント会社『ブーズ・アレン・ハミルトン』のシステム分析官として、アメリカ合衆国連邦政府による情報収集活動に関わった。(ウィキペディア)」

スノーデンは愛国者であり初めのうちは自分の任務に何の疑問も持ちませんでした。アメリカ政府が自国の国民を監視するためにハッキングの技術を使っていることを知り、自分の役割に疑問を持つようになりました。そのハッキングツールの一つが「スパイのグーグル」と言われる「エックスキースコア」なのです。スノーデンは決死の手段でその証拠を国家安全保障局から盗みだしマスメディアに公開しました。

映画「スノーデン」やスノーデン自身の著作は社会運動活動家なら必見、必読です。民衆がいかに政府の監視・監督下に置かれているのかを生々しく伝えているからです。特に社会運動活動家が「社会内保安処分」と呼ぶべき監視・監督下にあることを自覚しないのは犯罪的です。活動家が新たな市民と結びつく時に、その市民を政府の監視下に事実上通報してしまうからです。活動家のメール、インターネット、電話、パソコンは政府によってハッキングされています。防御しようとするなら、Eメール、電話等使わないのが一番です。使わないといけないなら「プロトンメール」を使うべきです。いまの所「プロトンメール」の暗号化は破られていないようです。「社会内保安処分」下に置かれていることを自覚してどこまでを公然化させ、何を秘匿するのかを考え抜くことです。監視下に置かれているからといって何もしないというのでは政府に敗北したことになります。

何よりもスノーデンに学び尽くすことです。政府の監視監督の範囲内で活動するなんて、なんと犯罪的なことでしょうか。政府に逆らわない運動とはいったい何ものでしょうか。社会改革を目指すならスノーデンを知り尽くすことから始めることです。私も映画「スノーデン」とスノーデンの著作を一冊読んだだけですが、それだけでも驚くべき内容でした。是非スノーデンから学び尽くして下さい。そして防御の方法を考えぬきましょう。

「プロトンメール」について詳しくは「プロトンメール使い方」で検索して下さい。

★(ウキペディア(電子辞書)より)「ProtonMail(プロトンメール)とは、2013年に設立されたオープンソースの電子メールサービスである。アメリカ合衆国や欧州連合の権力が及ばないスイス連邦で運用されている。20171月の地点で、200万人以上の利用者がいる。利用者同士のメールは送受信共に自動でエンドツーエンドの暗号化が施され、それにより安全性を確保している」

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