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2021年8月21日 (土)

沖縄の精神科病院でクラスター

二重三重の差別の下に置かれた沖縄の精神障害者

沖縄の精神科病院のうるま記念病院で大規模クラスターが発生した。入院者270人のうち173人がコロナに感染した。69人が亡くなった。17日の時点で転院できたのはわずか20人。入院者のうち1回でもワクチン接種ができているのはわずか1割にすぎない。精神障害は基礎疾患でありワクチン接種は優先されるはずだった。同じ精神科病院でも兵庫県立光風では、希望者はワクチンを接種するという張り紙がしてある。これは病院の責任なのか、沖縄全体でワクチンが不足しているのか分からない。死ななくていいはずの人が亡くなったことはたしかだ。
沖縄への植民地的差別の上に精神科病院特有の差別が重なっていることは間違いない。精神科病院の窓は構造は違えどどこでも10センチくらいしか開かない。密閉空間に、パーテーションもなく大部屋にざこ寝に詰めこまれている病院も少なくない。個室は監禁部屋である保護室しかないところが多い。一度感染が始まれば次々感染は広がった。密閉ゆえの必然だ。
沖縄への差別とは、薩摩藩による侵略に始まる歴史的差別は別として、第二次世界大戦後日本支配層や裕仁天皇から切り捨てられて、アメリカ占領下に置かれたことだ。1972年の本土復帰まで日本国憲法も日本の法律も適用されなかった。戦前から続いた法律と占領政策のために、沖縄では精神障害者を自宅で監置部屋に閉じ込めなければならなかった。座敷牢だ。1972年までそれが続いた。
沖縄の精神障害者は二重三重の差別の下に置かれてきた。今回のうるま記念病院で亡くなった64人がその犠牲者であることはまちがいない。
今後、ワクチン接種がされていなかったのが誰の責任なのかは解明していく。精神科病院の劣悪な環境を正すことは退院促進と共に、僕らの運動の課題としたい。

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