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2021年8月 2日 (月)

神出病院事件についての神戸市への申入れと神戸市の回答

7/12に神戸市に出した申入れに対する神戸市の回答がありましたので共有します。回答はPDFファイルですがデータを取り出しました。以下申入れ書、回答の順です。申入れのうち法律の条文は略しました。また昨日みなさんとも共有したNHKETV特集についてのメールも送っていたところ、再放送についての情報を課内で共有してくれたとのことです。悪徳病院をつぶしたいという精神障害者の気持ちが少しでも共有できればいいなと思っています。また、生活保護の適用を除外したことでつぶれた病院の情報もいただいており、おって神戸市にも伝えるつもりです。

神出病院事件につき神戸市への申入れ書
神戸市健康局保健所保健課 精神保健福祉係様

2021年7月12日
兵庫県精神障害者連絡会

いつもの精神障害者のために、ご活動いただきありがとうございます。
 神出病院事件につき、神戸市の取り組みに参考となればと思い、私たちの意見をお伝えさせていただきます。

 いま神戸市は、神出病院の前回の虐待事件に対して、「改善命令」を出しています。今年5/20の新たな虐待について、警察の調べを待って、改善命令不履行ということで、処分をするという流れになっていると伺っています。根拠法令は「精神保健福祉法第三八条の七」(注1)と伺っています。
 この取り組みは、厳しく適用するようによろしくお願いいたします。
 その上で、私たちのお願いです。
 いままで、精神科病院での悪質な虐待は繰り返されています。そのなかには、行政によって取り潰されたところもあります。大阪の大和川病院がその例です。
 その時に適用されたのは「精神保健福祉法」ではありませんでした。医療健康保険の適用が外されたことが大きな影響を持ったようです。
 研究者である、杉本章さんの書かれた『増補改訂版〕障害者はどう生きてきたか―戦前・戦後障害者運動史』によれば、大和川病院が潰されたことには、大阪府の認可取り消しがあったようです。(注2)
 この場合の適用法令は「医療法」(注3)になると思われ、処分権者は兵庫県なのかもしれません。政令指定都市にその権限が委譲されるものなのかは、法に詳しくないので分かりません。もし、兵庫県の権限であるならば、県市の連携を図っていただきたいです。
 私たちは、このように考えています。神出病院が存続し続けることだけは我慢がなりません。一日も早く患者が救い出されることを願っています。私たちの意見が神戸市の取り組みの参考になれば幸せです。
 よろしくお願いいたします。
((注1)および(注3)は法律の条文のため略
(注2)
 杉本章さんの書かれた『〔増補改訂版〕障害者はどう生きてきたか―戦前・戦後障害者運動史』によれば、大和川病院がつぶれたことについて、次のように記載されています。一部を抜粋します。
「調べが進むにつれて、大和川病院をはじめ安田系三病院の実態が次々と明らかになっていきました。病室は真冬でもほとんど暖房せず、夏は患者が金を出し合って扇風機を買い暑さを凌ぐという有り様でした。病院の実質的な経営者である安田基隆病院長の権力は絶大で、その指示・命令のもとで、投薬の処方や注射の指示も病名ごとのマニュアルにしたがって看護婦に担当医名で書かせたり、無資格のヘルパーが鼻腔栄養チューブの挿入や酸素吸入を行ったりしていました。入院患者が死亡しても医師がいないために看護士が白衣を着て医師を装って脈を取ったり、死亡診断書や処方箋を看護婦が作成することなども日常的に行われていました。病院が提出した資料によっても、三病院合わせて医師・看護婦とも基準の約三分の一しかいませんでした(基準では医師は三一名必要なところを勤務者数は一三名、看護婦は一九四名に対して六〇名)。・・・・・
 事件が発覚してから四年後の九七(平成九)年四月、大阪労働基準局が三病院の強制捜査を行いました。理由は、患者の死亡を理由に職員から「罰金」を徴収したり退職した看護婦に免許証を返さず、賃金を不払いにした労働基準法違反の疑いでした。ついで大阪府警特捜部が安田院長らを詐欺罪で逮捕・起訴し、同年十月には大阪府が医療法人北錦会の設立認可を取り消し、三病院は廃院となりました。」

回答

神健保保第4173 号
令和3 年 8 月 2 日
兵庫県精神障害者連絡会様
神戸市健康局保健所保健課精神保健福祉担当課長

申入れへの回答について

平素より本市の精神保健福祉行政の推進にご理解とご協力を頂き厚く御礼申し上げます。令和 3 年 7 月 12 日付にて頂いた申入れについて下記のとおり回答致します。

医療法人財団兵庫錦秀会神出病院(以下「神出病院」)につきまして、令和 2 年の事案発覚 後、同年 8 月に改善命令を発出し継続して改善を指導してまいりました。その最中である令和 3 年 5 月 20 日に発生した今回の事案につきましては、本市としても大変残念であります。今後、 調査を継続し 一層の指導監督に努めてまいります 。
なお、一連の神出病院に対する調査では、医療法に違反するような人員の不足、診療報酬の不正請求等の事案は確認されていません。今後、そのような違反 の疑いが 確認され た場合 に は関係 機関、 部署との連携をはかり 然るべく措置を講じることとしています 。

担当
神戸市健康局保健所保健課 精神保健福祉担当(担当者名)

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